アフリカにおける気候変動への対応-日本の伝統技術を用いた超低コスト小規模灌漑技術(COBSI:コブシ)のアフリカ展開の可能性
2025年8月20 日(水)16:30-17:30(JST)
- 日時
- 2025年8月20 日(水)16:30-17:30(JST)
- 分野
- 農業開発
- 会場(開催形式)
- 横浜ベイ(ハイブリッド開催)
- 共催
背景
サブサハラ・アフリカの小規模農家は、近年の気候変動の影響を最も深刻に受け、干ばつや不安定な降雨による不作に悩まされています。その原因はサブサハラ・アフリカでは灌漑開発が十分に進んでおらず、多くの小規模農家が天水条件下で農業を営んでいることが挙げられます。一般的に灌漑開発とその維持管理には多額の資金が必要となりますが、各国の債務状況の悪化、予算不足等により、灌漑開発は順調には進んでいません。また、行政による支援体制の脆弱さ、利用者であり維持管理を担う農家の能力開発が不足していることや、水利用料の未払いなどの課題も、灌漑開発が進まない要因となっています。
本イベントでは、このような課題に対する一つの解決策として、マラウイ・ザンビアから始まった農民が自ら設置できる超低コスト小規模灌漑技術(COBSI)を紹介すると共に、サブサハラ域内での今後の更なる普及に向けて、JICAの展開方針について発信します。
キー・クエスチョン
- COBSIの仕組みと特徴
- 超低コストの理由
- 誰が作り、誰が維持管理するのか
- 政府や政策との関わり
- 気候変動対策
目的
- マラウイ・ザンビアから始まった農民が自ら設置できる超低コスト小規模灌漑技術である「COBSI(Community-based Smallholder Irrigation)」に関し、普及の経緯、特徴、そして現場における当事者や受益者の声を通じてその有用性を紹介すると共に、COBSIのサブサハラ・アフリカ域内での更なる普及を目指したJICAの展開方針について発信します。また、WFPからは、気候変動対策としての灌漑の重要性や取り組み事例について紹介頂きます。
登壇者

- 山口 博之
- JICA 上級審議役

- DR. W.K. Mutale Nalumango
- MP Vice President of The Republic of Zambia
- 猪上 美代子
- JICA 経済開発部農業・農村開発第2グループ

- Mr. Delfim Julio Vilissa
- モザンビーク 灌漑庁長官

- Ms. Margot van der Velden
- WFP 中部・西部アフリカ地域事務局長

- 斎藤 幹也
- JICA経済開発部長