アフリカの人々の移動を人間の安全保障から考える
2025年8月21 日(木)12:40-14:10(JST)
- 日時
- 2025年8月21 日(木)12:40-14:10(JST)
- 分野
- 移民、人間の安全保障
- 会場(開催形式)
- 展示ホール(ハイブリッド開催)
- 共催
背景
人間の安全保障とは、人びとの命、暮らし、尊厳が守られていることを意味します。これが十分でないと感じる場合、またはよりよい機会を求めて、サハラ以南のアフリカの人びとは、多くが移民として困難な旅に出ていきます。しかし、これらの移民の大多数がサハラ以南アフリカ内で移動をしていることは、あまり知られていないのではないでしょうか。International Migrant Stock 2024(※)によると、サハラ以南アフリカ内移民の数はヨーロッパへの移民の4倍以上、北米への移民の9倍以上でした。 このテーマ別イベントでは、サハラ以南アフリカ、日本、国際機関の専門家が、サハラ以南アフリカにおいて移民が直面する困難や機会について人間の安全保障のレンズで考えます。
United Nations Department of Economic and Social Affairs, Population Division (2020). International Migrant Stock 2024(※)
キー・クエスチョン
- サハラ以南アフリカにおいて、人々が必要に迫られてではなく選択によって移動できるようになるには、どのような課題があるか。
- 政治状況が刻々と変化する現代において、人間の安全保障上の危機(気候変動、パンデミック、不安定な経済、紛争、開発協力の後退など)に対応するために、各ステークホルダーはサハラ以南アフリカの移民と受け入れ国の人々をどのように支援することができるか。今足りないものは何か。
目的
- a)移民の実情をよりよく理解する。また、移動のパターンが構造的な要因と人々の主体性によってどのように形成されるのか、移民がどのような困難や機会に直面するのかを理解する。
- b)サハラ以南アフリカにおける移動プロセスがより注目されるようになる。
- c)サハラ以南アフリカにおいて、人々が必要に迫られてではなく選択によって移動できるようになる。
- d)移動する必要性に焦点を置き、開発効果を最も高め、人間の安全保障の実現に資する国際協力政策の形成に貢献する。
登壇者
- Scarlett Cornelissen
- ステレンボッシュ大学 政治学部教授
ステレンボッシュ大学 日本センター所長
- Toyin Falola
- テキサス大学オースティン校 教養学部教授
- Asnake Kefale
- アジスアベバ大学 政治・国際関係学部准教授
- Raouf Mazou
- UNHCR本部 国連難民高等弁務官補(事業担当)
- 国際機関(交渉中)
- 峯 陽一
- JICA緒方貞子平和開発研究所 所長
- 亀井 温子
- JICA緒方貞子平和開発研究所 副所長
- 折田 朋美(主催者/司会)
- JICA緒方貞子平和開発研究所 主席研究員
- 武藤 亜子(主催者/司会)
- JICA緒方貞子平和開発研究所 専任研究員
- Seifudein Adem(主催者)
- JICA緒方貞子平和開発研究所 研究員